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【覚せい剤精神病】

特集にあたって

―覚せい剤精神病の現状と生物学的研究―

掲載誌
Schizophrenia Frontier Vol.11 No.2 6-8, 2010
著者名
武田 雅俊
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
Schizophrenia Frontier

覚せい剤とは, メタンフェタミン, アンフェタミン, コカイン, エフェドリン, MDMAなどの中枢神経系の興奮を引き起こす薬物をいうが, 幻覚妄想状態を惹起することと, 強い依存を生じることから精神医学の大きなテーマとなっている. 今回の特集で取り上げた理由は, (1)覚せい剤精神病の発症機序の解明は統合失調症の病態の理解に役立ちうること, (2)わが国においては平成7年から第三次覚せい剤乱用の流行があり, 臨床家は覚せい剤精神病の鑑別とその対応について熟知している必要があること, (3)メタンフェタミンによる脳障害の分子病態が解明されつつあること, の3点にある. 「1. 統合失調症と覚せい剤精神病」メタンフェタミンは, その接取により多幸感, 気力の充実, 性的快感の増大などをもたらすことから乱用され, わが国では非合法薬物の大部分を占める. 覚せい剤の使用は重大な脳障害を惹起することが知られており1)2). 長期乱用により無気力, 精神病症状, 精神運動障害が認められる2)3).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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