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【覚せい剤精神病】
ダルクの活動
掲載誌
Schizophrenia Frontier
Vol.11 No.2 48-52,
2010
著者名
近藤恒夫
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
Schizophrenia Frontier
「要約」「日本の制度の不備がダルクのスタッフを元気にしている」当事者の溢れるエネルギーが自己肯定感を高め, 自らの回復を促進してきた. 専門家が一方的に援助や治療を施すという権威的上下関係で構成されている従来の考え方とは異なり, ダルクという場所を得たことで相互援助の主体的な回復を実現している. つまり地域社会でのダルクの巣は自立生活運動そのものであり, 対等な関係を基調にした今の援助システムを構築してきたといえる. 「1 歴史」ある種の精神障害やアルコール・薬物依存の治療に患者間のインターアクションが有効であることが今世紀初頭頃よりいわれ, ある程度病気から回復した者が治療者として重要な役割を演じ専門家が治療過程の調整をするという治療共同体の考え方が生まれてきた. 一方, 1935年に設立されたAA(Alcoholics Anonymous)は共通の治療課題をもった集団の自助的治療エネルギーがきわめて大きいことを実証し, さまざまなハンディキャップを負った同一課題集団の自助グループ運動に刺激を与えていた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

