QUESTION & ANSWER(インフルエンザ)
ノイラミニダーゼ阻害薬の種類によって耐性ウイルスの出やすさに違いがあるのですか.
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- インフルエンザ Vol.15 No.2 22-23, 2014
- 著者名
- 齋藤孔良
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 呼吸器 / 感染症
- 診療科目
- 一般内科 / 呼吸器内科 / 耳鼻咽喉科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- インフルエンザ
日本で使用されている4種類のノイラミニダーゼ阻害薬(NAI ; neuraminidase inhibitor)であるオセルタミビル, ペラミビル, ザナミビル, ラニナミビルの化学構造は, 共通してインフルエンザウイルスのレセプターであるシアル酸に類似していますが, それぞれ異なった化学的性質をもっており, この化学的性質の差異がそれぞれのNAIに対する耐性ウイルスの出やすさにも影響をもたらします. 最も代表的なNAIの耐性変異はA/H1N1のノイラミニダーゼ(NA)のH274Y変異です. 遺伝子変異によりNAの274番目のアミノ酸であるヒスチジン(H)がチロシン(Y)に変わるとオセルタミビル耐性になります. オセルタミビルがNAに結合するためには, NAの活性部位にオセルタミビルの側鎖であるペントキシル基が入り込むためのポケットが形成される必要があります. しかし, そのポケットの隣に位置する274番目のアミノ酸がヒスチジンからチロシンに変異してしまうと, そのポケットが狭くなってオセルタミビルのペントキシル基が活性部位に入り込めなくなり耐性となります.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
