巻頭言
パンデミックインフルエンザに正しく備えるために
掲載誌
インフルエンザ
Vol.15 No.2 5-6,
2014
著者名
喜田 宏
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
神経内科
/
耳鼻咽喉科
/
老年科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
インフルエンザウイルスの病原性と伝播性, 遺伝子の変異と選択, “新型”インフルエンザ, ワクチンの免疫力価と副反応等々の言葉の誤用が, 誤解と混乱を招いている. 本稿は, パンデミックインフルエンザと季節性インフルエンザ, ワクチン, およびノイラミニダーゼ阻害薬耐性ウイルスについて私見を述べるものである. 「1. パンデミックインフルエンザと季節性インフルエンザ」 パンデミック(pdm)インフルエンザが日本では, 「“新型”インフルエンザ」と誤訳され, これが定着した. インフルエンザは, 人類が有史以来, 毎年悩まされてきた感染症であって, 新型も旧型もない. pdmインフルエンザの引き合いに出されるのが4,000万人を死亡させたとされるスペインインフルエンザである. 1918年3月に米国カンザス州の陸軍新兵訓練キャンプ, ファンストン基地の兵士に始まり, 次いでノースカロライナ州の軍隊に流行が拡がり, 兵士から市民にも伝播, 第一次世界大戦のヨーロッパ戦線に拡がった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

