【特集 再生医療技術の新展開】
Ⅰ.現在実現化に最も近い,外科領域における再生医療研究 重症心不全に対する心筋再生治療
Cardiac Regeneration Therapy for severe heart failure
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.21 No.1 25-29, 2014
- 著者名
- 澤 芳樹
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 循環器 / 再生医療
- 診療科目
- 循環器内科 / 心臓血管外科
- 媒体
- Surgery Frontier
「Summary」 近年, 重症心不全患者に対し心臓移植や人工心臓などいわゆる置換型治療が積極的に行われてきたが, ドナー不足や合併症など課題も多い. 一方, 最近心機能回復戦略として, 再生型治療の研究が盛んに行われ, 自己細胞による臨床応用が開始されている. われわれは, 温度感応性培養皿を用いた細胞シート工学の技術により, 細胞間接合を保持した細胞シート作製技術を開発し, 心筋再生治療の臨床研究を開始した. さらに, iPS細胞を用いた心血管再生治療も期待され, 超えなくてはならないハードルがたくさん存在するが, iPS細胞の樹立をきっかけとして, 世界中で幹細胞研究が活性化され, iPS細胞を用いた心血管再生医療が現実的なものとなると思われる. 近い将来, 自己細胞移植や組織工学的技術を駆使することにより, 心臓移植や人工心臓治療とともに再生治療によって重症心不全治療体系が確立されるであろう. 「はじめに」 最近, 重症心不全治療の解決策として新しい再生型治療法の展開が不可欠と考えられており, すでに自己細胞による臨床応用が欧米で開始されている1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
