小特集 パーキンソン病治療戦略
総論3 重症度や症状に応じた徐放型ドパミンアゴニストの使い分けと必要な用量―de novo症例から進行期症例まで―
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- 掲載誌
- Pharma Medica Vol.31 No.9 161-166, 2013
- 著者名
- 西田卓
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 神経疾患
- 診療科目
- 脳神経外科 / 神経内科 / 精神科
- 媒体
- Pharma Medica
総論監修:渡辺宏久(名古屋大学脳とこころの研究センター特任教授)
「はじめに」1960年代にL-dopaが開発され, パーキンソン病(PD)患者の生命予後, 機能予後が飛躍的に改善した1). しかし, L-dopaは消化管における吸収が不確実・不安定で, 中枢への移行が悪く, そのうえ血中半減期が短いなど薬物動態学的な問題が多い薬物であり, 長期間の服用により, wearing off現象, no on現象, delayed on現象などによる症状の日内変動やジスキネジアやジストニアといった運動合併症が発現することが問題となった. 2006年のSatoらの報告によると, wearing off現象の発現は治療開始より9年で約半数, Hoehn-Yahr(HY)重症度3度に至る時期に少し遅れる程度であり2), 運動合併症に対する治療戦略は, 現代においても重要な課題の1つである. ドパミンアゴニスト(DA)は, 非運動症状を含めたパーキンソン症状の改善効果を有し, なおかつ運動合併症の発現を遅らせる効果を有するPD治療薬である3).
「はじめに」1960年代にL-dopaが開発され, パーキンソン病(PD)患者の生命予後, 機能予後が飛躍的に改善した1). しかし, L-dopaは消化管における吸収が不確実・不安定で, 中枢への移行が悪く, そのうえ血中半減期が短いなど薬物動態学的な問題が多い薬物であり, 長期間の服用により, wearing off現象, no on現象, delayed on現象などによる症状の日内変動やジスキネジアやジストニアといった運動合併症が発現することが問題となった. 2006年のSatoらの報告によると, wearing off現象の発現は治療開始より9年で約半数, Hoehn-Yahr(HY)重症度3度に至る時期に少し遅れる程度であり2), 運動合併症に対する治療戦略は, 現代においても重要な課題の1つである. ドパミンアゴニスト(DA)は, 非運動症状を含めたパーキンソン症状の改善効果を有し, なおかつ運動合併症の発現を遅らせる効果を有するPD治療薬である3).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
