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小特集 パーキンソン病治療戦略
1日1回投与による新時代の幕開け~徐放型ドパミンアゴニストを用いたパーキンソン病治療戦略~ 序文

掲載誌
Pharma Medica Vol.31 No.9 145-146, 2013
著者名
服部 信孝
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
診療科目
脳神経外科 / 神経内科 / 精神科
媒体
Pharma Medica

パーキンソン病(PD)の治療薬の開発には目覚ましいものがある. PD治療の二大ミラクルは, L-dopa治療と脳深部刺激療法の発見といわれており, L-dopa治療の登場でPD治療は完結したと思われたが, 長期使用によって運動合併症状の問題が明らかにされ, より半減期の長いドパミンアゴニスト(DA)の登場となった. その基本となる考え方にcontinuous dopaminergic stimulation(CDS), つまり持続的ドパミン刺激療法の概念があり, CDSによれば運動合併症状の出現時期を遅らせることが可能となることが示され, 多くの確証が発表された. 一方, たとえ半減期が短くとも持続的に薬物を投与するcontinuous drug delivery(CDD)は, CDSを実現する方法として位置づけされており半減期の短さを補う方法として徐放化がここ近年進められてきた. 半減期の長いDAとしては, 従来麦角系DAとしてカベルゴリンとペルゴリドがあったが, 朝夕の2回か3回の服用が必要であった. 一方, プラミペキソールとロピニロールは, 徐放化により1日1回の服用で24時間のコントロールが実現した. 徐放化には, それぞれドライマトリックスとジェノマトリックスのテクノロジーで工夫されている. 1日1回の実現によりアドヒアランスの改善や単に24時間治療が実現しただけなのか. 非麦角系DAのもつ, 眠気の問題や非麦角系DAに頻度が高いとされている衝動抑制障害の頻度が減少するのか注目される. 一部の報告によれば徐放化により衝動抑制障害の頻度が半分以下になったとする報告もある. 運動症状に対する効果に関しても同じ薬物量でも血中濃度上昇の速度の違いもあって, 効能については同じ患者さんで同じ投与量で比較しても効果は異なることが予想される. わが国ではやっと上市して1~2年しか経過していないので今後の臨床データの蓄積が待たれる. このように徐放製剤の登場は, 最近発表された貼付製剤であるロチゴチン, 今後登場する胃瘻を設置して十二腸へジェル状のL-dopaを持続注入するduodopaも錠剤の徐放化とは異なるがいずれもCDDに基づくCDSの実現化を目指している. 本小特集では, 総論とトピックスに分け, CDSとは何か? CDSを実現させるCDDの概念は何か?を理解していただき, 実臨床における徐放製剤の使い方に解説の力点を置いた. 十分わかりやすい内容になっており, 明日からの臨床に役立つことを願っている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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