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第25回バイオメディカルフォーラム Session 1 一般演題「敗血症病態における好中球の役割」原著 重症敗血症・敗血症性ショックにおける好中球機能の変化の検討

Immune function of human neutrophil in acute phase of severe sepsis and septic shock

バイオメディカル Vol.25, 2-8, 2015

「要旨」近年敗血症は初期から過剰免疫反応と免疫抑制状態が混在した病態とされる。好中球は敗血症初期に自然免疫の主役となるが,ヒトにおける挙動は不明な部分も多い。今回我々は救急搬送直後の治療介入のない重症敗血症と敗血症性ショックの患者の血液を採取し,好中球の活性酸素種産生と遊走関連表面抗原を継時的に観察した。また血漿サイトカイン濃度も併せて観察した。炎症性および抗炎症性サイトカインは初日で著明に上昇していたがday3以降は著しく改善していた。好中球の活性酸素種産生は初日より3日目で増加し,7日目には改善する傾向にあった。CXCR2やPILRαといった遊走関連分子は,初日には健常者と比べて有意に低下し,その後改善傾向にあった。重症敗血症や敗血症性ショックの初期における好中球では活性酸素種産生の相対的低下や遊走障害を認め,細胞レベルでの免疫不全が生じている可能性がある。
「キーワード」敗血症,好中球,免疫不全,活性酸素種

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録