<< 一覧に戻る

バイオメディカルフォーラム

Session 2「Antithrombinの新たなる展開を探る―DICの治療薬剤をATⅢ中心として検証する― 」総説 敗血症性DICにおけるAntithrombin製剤の効果と急性期DIC診断基準の有用性に関する検討

阪本雄一郎

バイオメディカル Vol.22, 54-58, 2012

「要旨」日本救急医学会の急性期DIC診断基準による, 敗血症性DICに対するAT製剤の治療効果や病態に関する報告は少ない. 一方, SSCGにおいて敗血症に対するAT製剤の投与は推奨されていない. 敗血症88例を, AT製剤投与群とAT製剤非投与群に分けて転帰を検討した. 投与群34例, 非投与群54例であり, 投与群において有意に転帰が良好であった. 急性期DIC診断基準における敗血症性DIC症例は早期のAT製剤投与によって転帰が改善する可能性が示唆された. また, 凝固と炎症のクロストークが報告されているため, 急性期DIC診断基準と各種敗血症関連因子との関連を比較した. 凝固異常の指標であるプロテインCのみと相関を認めており, この基準が主に凝固異常を反映していると考えられた. 「はじめに」DIC(disseminated intravascular coagulation)は, 何らかの基礎疾患によって引き起こされる全身性の凝固障害である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る