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ケルセチンの終末糖化産物(AGEs)形成阻害作用

Inhibition of advanced glycation end products formation by quercetin

Diabetes Frontier Online 2, e1-012, 2015

「要約」加齢に伴い生体内蛋白は一様に糖化を受け,臓器障害性の強い終末糖化産物(advanced glycation end products:AGEs)と呼ばれる劣化蛋白を形成するに至る。AGEsの生成,蓄積は,加齢や酸化ストレス,慢性炎症,高血糖下でも亢進し,老化のプロセスに深く関わることが明らかにされてきた。われわれは以前に,試験管内において25-100μMスルフォラファンがAGEsの形成を阻害することを報告した。そこで本研究では,低濃度ケルセチンのAGEs形成阻害作用について,スルフォラファンの共存,非共存下で検討を行った。0.4μMケルセチン存在下で3日間,0.4μMあるいは1.6μMケルセチン存在下で7日間,グリセルアルデハイドとウシ血清アルブミンをインキュベーションすると,AGEsに特徴的な蛍光活性が有意に低下することが見い出された。さらに,ELISA法により,グリセルアルデハイドに由来するAGEsを特異的に測定したところ,①0.4μMケルセチンによりAGEsの形成が有意に抑えられること,②0.4μMスルフォラファンを共存させることで,ケルセチンのAGEs阻害作用が強まることが観察された。ケルセチンは,AGEsの形成を抑えることで,老年疾患の発症・進展に保護的に働く可能性が考えられる。
「キーワード」AGEs/ケルセチン/酸化ストレス/老化

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録