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ブロッコリースーパースプラウトの摂取は,血中AGEレベルを低下させる

Oral consumption of sulforaphane precursor-rich broccoli supersprouts decreases serum levels of advanced glycation end products in humans

Diabetes Frontier Online 2, e1-011, 2015

「要約」加齢に伴い生体内蛋白は糖化変性修飾を受け,構造的にも機能的にも劣化した終末糖化産物(advanced glycation end products:AGE)を形成するに至る。さらに,AGEは,細胞表面受容体であるRAGE(receptor for AGE)によって認識され,酸化ストレスや炎症反応を惹起させて,心血管合併症,アルツハイマー病,癌,骨粗鬆症などの老年疾患の発症・進展に関わることが知られている。われわれは以前に,試験管内において①スルフォラファンがAGEの形成を阻害すること,②スルフォラファンが血管細胞におけるRAGEの発現を抑えることを明らかにしてきた。本研究では,文書で説明と同意が得られた成人男女25名(男性11名,女性14名,平均年齢49.5歳)を対象に,スルフォラファン前駆体を高濃度に含むブロッコリースーパースプラウトを毎日25g,2ヵ月間摂取することで血中AGEレベルが低下するか否かについて,前向きに検討した。ブロッコリースーパースプラウトの摂取で,体重と体格指数(body mass index:BMI)が有意に減り,腹囲がおよそ2.5cm減少した。さらに,血中AGEレベルが24.5から19.6U/mLと顕著に下がり,HbA1c,拡張期血圧,総コレステロール,HDL-コレステロール,尿素窒素も有意に低下した。肝障害などの有害事象は,全く観察されなかった。また,体感と食事に対する意識に関するアンケート調査でも,被験者自身,体調の改善や減量を自覚しており,有意に食事に関する意識の向上が認められた。以上,スルフォラファン前駆体を高濃度に含むブロッコリースーパースプラウトを摂食することにより,生体内のAGE化が抑えられる可能性が考えられる。
「キーワード」AGEs/RAGE/スルフォラファン/老化

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録