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てんかんからみる人物の横顔~異論異説のてんかん史~

第2回 ジャンヌ・ダルク

松浦雅人

Epilepsy Vol.1 No.2, 75-78, 2007

ジャンヌが“神の声”を聞き始めたのは1425年, 13歳のときである. 17歳のときに“声”の命令に従って行動を開始する. 「はじめに」ジャンヌ・ダルクは, 祖国の危機を救った奇跡の少女として, フランス人の誇りであり, フランス民族の象徴である. 14世紀の百年戦争のさなかに, わずか17歳で突如として歴史のなかに現われ, 強力なイギリス軍と戦ってオルレアンを解放し, フランス王政の基礎を築き, 最後は火あぶりの刑で19歳の短い生涯を閉じた. その数奇な運命はあまりにも神秘的であるが, まぎれもない歴史的事実である. ジャンヌの肖像については, オルレアン解放の知らせが伝わったときに, 高等法院のひとりの書記が記録簿の欄外にペンでデッサンを描いた. それは剣と旗をもったあどけなさの残る少女像であったが, 彼は実際のジャンヌを見たわけではなかった. 図の肖像画は15世紀後半の作とされ, 法廷でジャンヌが供述したとおりの旗印が描かれているが, 顔立ちについてはなんの保証もない.

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