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酸化LDL研究の最前線

酸化LDL受容体LOX-1の構造と機能

佐藤優子井上信孝沢村達也

Angiology Frontier Vol.7 No.4, 13-18, 2008

酸化低比重リポ蛋白(low-density lipoprotein;LDL)は, 血管内皮細胞の機能障害を導くことにより動脈硬化や虚血性心疾患関連の病態を引き起こす. レクチン様酸化LDL受容体(lectin-like oxidized LDL receptor-1;LOX-1)は, 酸化LDLによって生じるさまざまな細胞反応を仲介し, これらの病態形成において重要な役割を果たしている. 最近, 疾患動物モデルやLOX-1遺伝子改変マウスを用いたin vivoでの解析により, 脂質異常症下での冠動脈脂質沈着, 心筋虚血再灌流障害, バルーン障害後の内膜肥厚などの病態でLOX-1は病態促進的に働くことが明らかになった. さらに, 抗LOX-1抗体にてLOX-1の機能を抑制することにより, これらの病態に対して著明な治療効果をきたすことが明らかになった. 今後, LOX-1をターゲットにした薬剤の開発が酸化ストレスを基盤とした病態の理解, 新たな治療戦略の構築につながる可能性があると期待される.

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