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iPS細胞研究の最前線

Ⅱ.iPS細胞作製・制御などの医療基盤技術(CREST課題研究) 精子幹細胞のリプログラミング機構の解明と医学応用の可能性の検討

篠原隆司

再生医療 Vol.7 No.3, 39-42, 2008

「はじめに」 これまで私たちのグループは精子幹細胞にはES細胞に匹敵しうる分化能力があることを証明してきた. 私たちが樹立したmultipotent germline stem(mGS)細胞は, ES様細胞への変化には遺伝子導入の必要がない点でiPS細胞より優れているが, 一方で樹立頻度が低く, DNAメチル化のパターンがES細胞と異なる点でその利用価値を実験動物レベルで詳しく検討する必要がある. 本研究では, (1)精子幹細胞のもつこの多能性細胞へのリプログラミング機構を解明し, その知識を応用し, (2)安定的に高い頻度で多能性幹細胞を樹立するプロトコールを確立するとともに, (3)多能性精子幹細胞とES細胞との生物学的な違いを評価することで医学応用の可能性を検討する. 「精子幹細胞のリプログラミングの発見」 現在, ヒトES細胞を再生医療に用いるには技術的にも倫理的にも難しい. また線維芽細胞からinduced pluripotent stem(iPS)細胞を得ることができるという報告がなされたが, 遺伝子の導入によるinsertional mutagenesisの危険も大きい.

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