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ステムセル・エイジング

ポリコーム群蛋白複合体による幹細胞の老化制御

小黒秀行岩間厚志

再生医療 Vol.6 No.4, 26-32, 2007

「はじめに」 個体は一生を通して, 各種の幹細胞から機能細胞を供給し続けることにより組織のホメオスタシスを保つ. 幹細胞の減少や機能低下は組織の機能障害に直結することから, 幹細胞の機能とともに, 細胞老化や細胞死も厳密に制御されている. 近年, 遺伝子欠損マウスの解析などから幹細胞制御に関わる分子群が明らかになりつつあり, その1つにポリコーム群(polycomb group:PcG)遺伝子が挙げられる. その役割の1つがCdkn2a(Ink4a/Arf)遺伝子座の発現抑制を介した老化制御であり, 細胞老化シグナルを抑制することで幹細胞プールを維持するものと考えられる. 一方, 細胞老化は癌遺伝子の活性化などに対する内因性の腫瘍抑制機構としても機能することから, PcG蛋白による細胞老化制御は癌化の過程にも重要なインパクトを有する. 本稿では, PcG遺伝子のなかでも特に幹細胞制御に重要な役割を果たすBmi1に注目し, その老化制御による幹細胞の維持と発癌プロセスへの関与について概説する.

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