<< 一覧に戻る

細胞内情報デリバリーの新手法

HVJ envelopeを用いた遺伝子・蛋白質のデリバリーシステムの開発

金田安史

再生医療 Vol.6 No.2, 31-37, 2007

「はじめに」HVJ(Hemagglutinating virus of Japan;Sendai virus)は1950年代初めに日本の複数の研究所で小児不明熱ウイルスとして日本で初めて分離されたウイルスであったが, これは培養に用いたマウスの気道に常在するウイルスであることが後日判明した. しかしこのウイルスが世界的に注目されたのは, 岡田善雄博士による細胞融合の発見である1). エンベロープウイルスがその内部に存在するウイルスゲノムを宿主細胞に侵入させるためには, 必ず膜融合の過程を介さなければならない. HVJの融合は, acetyl型のシアル酸をもつ細胞膜の糖鎖にHVJのHNが結合し, 同時にそのneuraminidase活性によってレセプターである糖鎖を分解することで開始される. 次いで, F蛋白の疎水性に富む融合ペプチドと推定されるドメイン(FポリペプチドのNo.117-142アミノ酸)が細胞膜のコレステロールなどの脂質と結合し膜構造を乱して融合が起こり感染が成立する2).

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る