<< 一覧に戻る

公衆衛生(インフルエンザ)

NPI(non-pharmaceutical intervention)

玉記雷太神垣太郎押谷仁

インフルエンザ Vol.10 No.4, 43-49, 2009

新型インフルエンザ対策には, 医薬品による対策と, それ以外の公衆衛生上の対策がある. 本稿において, 水際対策・学校閉鎖・個人レベルでの予防対策を中心に, 公衆衛生上の対策を, 過去の新型インフルエンザや疫学モデルに基づいて議論する. 「はじめに」新型インフルエンザ対策には大きく分けると, ワクチン・抗ウイルス薬などの医薬品を用いた対策(pharmaceutical measures)と, それ以外の学校閉鎖・検疫の強化などの公衆衛生上の対策(non-pharmaceutical measures;NPI)がある(図1). これまで先進各国で盛んに疫学モデルを使った解析が行われ, 最も有効な対策の組み合わせを最適なタイミングで実施することによって, かなりの程度被害が抑えられることがわかってきており, 実際にそれら解析の結果を参考にして各国のパンデミック対策プランが作成されている. パンデミック発生リスクのフェーズが3から4(効率的なヒト-ヒト感染の発生)になった段階で, サーベイランス中心の対策から一変し, 早期封じ込め(rapid containment), 早期対応(early response), 被害の最小化(mitigation)といった戦略が, パンデミック対策プランに従って段階的に検討され, さまざまな対策が実施される.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る