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治療(インフルエンザ)

ザナミビルによる治療

出川聡松本慶蔵

インフルエンザ Vol.8 No.4, 43-50, 2007

ザナミビルは1993年にvon Itzsteinがコンピュータグラフィックを用いて, 吸入薬として作ったノイラミニダーゼ阻害薬である. その特徴は, 吸入後約10~20%がウイルスの感染増殖部位である肺や下気道に高濃度に分布し, 数十秒で効果が発揮でき即効性であることで, これが耐性株の出現を抑制している. ザナミビル使用調査で速やかな症状消失と吸入器の使用の高い認容性が報告されたが, 実際の臨床では経口薬であるオセルタミビルの使用量のほうが圧倒的である, しかしオセルタミビル耐性のA型およびB型インフルエンザウイルスが確認されており, 新型インフルエンザウイルス対策のために, 耐性ウイルスの存在しないこの薬に対する国家的備蓄対策が必要である. 「はじめに」1 インフルエンザ インフルエンザウイルスはA, B, Cの3型に分類される. このなかでA型とB型は毎年冬期を中心に大きな流行を生じている. A型とB型のインフルエンザウイルスはその表面にHAとNAの表面蛋白質を有しているが, HAについては16型, NAについては9型に分けられる.

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