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公衆衛生(インフルエンザ)

アマンタジン耐性ウイルスの疫学

齋藤玲子李丹娟鈴木康司鈴木宏

インフルエンザ Vol.8 No.1, 49-56, 2007

2005年よりアマンタジン耐性A/H3N2の流行がアジアを中心に世界各地でみられている. われわれは, 2005~2006年日本の各地で調査を行い当該シーズンのA/H3N2株の約6割がM2遺伝子の31位アミノ酸変異(S31N)をもつ耐性株であることを見出した. このS31N変異株はHA遺伝子に特徴的なアミノ酸変異(S193F, D225F)を伴っていた. 同様の所見は他地域の株からもみつかっており, この特殊な株が従来のアマンタジン耐性株より高い伝播力を獲得し世界中に広がったと考えられる. [はじめに] インフルエンザの治療にはM2阻害薬とノイラミニダーゼ阻害薬が有効である. A型インフルエンザのみに有効なM2阻害薬としてアマンタジン(シンメトレル(R))とリマンタジン, A, B型インフルエンザに有効なノイラミニダーゼ阻害薬としてザナミビル(リレンザ(R))とオセルタミビル(タミフル(R))が使用されている. 2005~2006年は世界各地でアマンタジン耐性インフルエンザの大流行がみられ話題となった. 本稿では昨今のアマンタジン耐性A型インフルエンザの疫学について報告する.

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