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基礎(インフルエンザ)

インフルエンザウイルスはどのようにして薬剤に耐性化するのか

畠山修司

インフルエンザ Vol.8 No.1, 25-30, 2007

M2蛋白質阻害薬に対する耐性は, M2蛋白質の特定の部位にわずか1つのアミノ酸変異が生じることにより獲得される. 2005~2006年にはこの変異を有するM2蛋白質阻害薬耐性A型インフルエンザウイルスが多くを占めるに至った. 一方, ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬に対する耐性はNA糖蛋白質の活性部位に1つのアミノ酸変異が生じることによって獲得される. かつては出現しにくいと考えられていたNA阻害薬耐性ウイルスだが, NA阻害薬が数多く使用されるようになった現在, 耐性ウイルスに対する危惧も増している. 「はじめに」現在, M2蛋白質阻害薬およびノイラミニダーゼ阻害薬という2種類の抗インフルエンザ薬が利用できる. かつていかなる抗微生物薬も耐性微生物の出現を避け得たものはなく, 抗インフルエンザ薬もまた例外ではない. インフルエンザウイルスの薬剤耐性獲得機序について概説する. 「1 インフルエンザウイルスの特性」A型インフルエンザウイルスは8本に分節した一本鎖RNAをもち, 各分節は1つあるいは2つの蛋白質をコードする.

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