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State of the Art(Frontiers in Gastroenterology)

膵癌のハイリスク

―糖尿病に注目して―

白鳥敬子

Frontiers in Gastroenterology Vol.13 No.1, 10-16, 2008

「はじめに」わが国の膵癌の年間死亡数は約2万人である. 膵癌は早期発見が困難で, 浸潤性が高いことから外科的根治術が可能な症例は限られ, 多くが予後不良であり, 21世紀に残された難治癌の1つといわれる. 治療成績向上のためには, 無症状の小膵癌をいかに早く拾い上げ診断のプロセスへ上げていくかが鍵と考えられている. 糖尿病と膵癌の関係は以前から注目されており, 膵癌危険因子として糖尿病が見直されている. メタボリック症候群に代表される糖尿病は, 今やわが国の国民病に位置づけられ, 消化器診療においても合併症や既往症として糖尿病に遭遇する機会は非常に多い. 糖尿病が膵癌ハイリスク群であるという認識を深めることは, 無症状の小膵癌を発見していく近道である. ここでは, 昨年, 日本膵臓学会から発表された膵癌診療ガイドラインの紹介も兼ねて, 膵癌と糖尿病に関する最近の知見を概説する. 膵癌の現況 膵癌とは膵管上皮細胞由来の浸潤性膵管癌(通常型膵管癌)を指す.

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