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臨床最前線

第39回 出会いに恵まれて

中元和也

Frontiers in Gastroenterology Vol.12 No.2, 70-77, 2007

「はじめに」私は現在東京お茶の水で, MRI, CT, 内視鏡を中心とした画像診断センターを運営している. 本稿のご指名を受けたとき, あまり深い考えもなく引き受けてしまったが, 大変後悔している. 「私の履歴書」よろしく半生記を書くほど歳はとっていないし, 最前線の現役バリバリというほど若くもない. 第一, 他人に話すほど立派な業績を残しているわけでもない. 私の自慢できることは何であろうか. 内視鏡は少し上手いと思っている. 「どうだ俺は上手いだろう」と大声で自慢していた時代もあったが, しかし今は私くらいの腕前の医師はゴロゴロいるはずだ. 東京で初めて画像診断センターを立ち上げたことも編集委員の先生の目に留まった理由かもしれない. しかしこれも, 米国では当たり前になっているシステムのコピーである. あとは, 出会いに恵まれたことは自慢できる. よき師をたくさんもつことができれば, 凡庸でたいした才能のない人間でも, 多少人様の役に立てたような気になれる人生を送れる. そのことを書こう. アカデミックでない話が主体になるが, 臨床の前線は, 学会で発表できるノイエスよりも, それを消化して広く患者に還元することが最重要だと心得ている.

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