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知って得するワンポイントアドバイス

ワルファリン用量と遺伝子型

長束一行

脳と循環 Vol.13 No.2, 70-71, 2008

ワルファリンは心房細動患者の脳梗塞予防のための特効薬であり, 広く用いられるようになっている. しかしワルファリンは有効域が狭く, 頻回に採血を繰り返しながらコントロールをする必要がある. そのうえ至適投与量に大きな個人差があるために, 特に外来でワルファリンの投与を開始するのは躊躇する場合が多い. ワルファリン至適用量の個人差については最近の研究で, 2つの遺伝子多型が大きく関与することがわかってきた. 1つはワルファリンの代謝にかかわるチトクロームP4502C9(CYP2C9)の遺伝子多型1)で, もう1つはワルファリンの標的分子でビタミンKエポキシド還元酵素(VKORC1)の遺伝子多型2)である(図1). CYP2C9はさまざまな薬剤の代謝に関与しており, 併用薬によりワルファリンの効果が変動することがこれにより説明できる. CYP2C9の遺伝子多型は野生型のCYP2C9*1とCYP2C9*2, CYP2C9*3の3種類が代表的なもので, 人種差があり日本人にはCYP2C9*2は存在しない3).

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