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血栓溶解療法:現状と未来

血栓溶解療法による転帰の予測

―治療すべきか否か?―

吉村壮平豊田一則

脳と循環 Vol.13 No.2, 27-32, 2008

SUMMARY rt-PA静注療法は, 高齢者, 重症例, 内頸動脈閉塞症例で比較的予後が不良であるが, これらの条件を満たす例でも個々の患者の条件を総合的に判断し, 慎重に投与を検討する. 早期CT所見がある場合も慎重投与であるが, どの程度の所見を判断の基準とするかコンセンサスを欠く. 大動脈解離や頭蓋内動脈解離による瘤様変化を伴う例には禁忌である. 適応判断におけるMRIの役割や, 発症後3時間以上の症例に対する対応は, 今後の検討課題である. 「はじめに」遺伝子組み換え組織型プラスミノーゲン・アクチベータ(recombinant tissue-type plasminogen activator:rt-PA)であるアルテプラーゼ(alteplase)製剤の適正使用推進のため, 日本脳卒中学会は使用施設要件と適正治療指針を定め1), 全国で160回以上に及ぶ実施講習会を開催した. 全国での使用症例数が増加するにつれて, 重篤な出血や症候性頭蓋内出血などの副作用は減少してきている2).

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