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新刊
Bella Pelle Vol.11 No.2 54-56, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
第36回後天性の色素沈着の診断とオクロノーシス
山下 理絵
前回は,ハイドロキノンの副作用について述べた.一部の国では化粧品での取り扱いが禁止されているハイドロキノンであるが,わが国では2001年より化粧品に配合できるようになった.2013年に白斑を生じたロドデノロールが配合された化粧品は自主回収されたが,化粧品に配合されているハイドロキノンについての取り扱いは変わっていない.今後,副作用の症例が増加し,日本皮膚科学会が懸念を示した場合には何らかの規制が導入される可能性があると考える.
新刊
Bella Pelle Vol.11 No.2 36-39, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
Tell me, maestro マエストロに聞く 自然な仕上がりをめざすフェイスリフト─個性とアイデンティティーを生かした構造と輪郭の再構築
鈴木 芳郎
フェイスリフトは,耳の周囲を切開し,皮膚とその下にあるSMASを同時に引き上げることでたるみを劇的に改善する治療法として知られている.たるみ治療のなかでも効果と持続の面で優れており,長年美容外科の領域で発展してきた.鈴木芳郎先生は,美容医療への参入直後からフェイスリフトに関心をもち,長年ライフワークとして取り組んできた.低侵襲が主流の最近の美容医療でフェイスリフトが支持される理由,フェイスリフトの効果を持続させる工夫,施術で重視していることなど,たるみ治療の第一人者に聞きたいさまざまな疑問にお答えいただいた.
新刊
Bella Pelle Vol.11 No.2 30-34, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
Feature Articles 特集論文 4.スレッドリフトの効果と限界
吉田 由佳
スレッドリフトの起源は顔面神経麻痺の静的再建の時代から始まる.1950~70年代には顔面神経が回復しない症例で,おもに顔面の顕著な左右差をなくすために,口角挙上目的でナイロン糸などの溶けないスレッドが使われていたのが始まりである.その後,1980年代になると筋膜移植や非吸収糸を筋膜や骨膜に固定する口角挙上術が発展し,2000年代になってようやく医療目的と美容医療目的に大きく枝分かれしていくこととなる. 現在美容医療で用いられているスレッドは,そのような歴史を経て発展した美容医療分野での集大成と思っていただくとわかりやすい.具体的には,美容医療では非吸収糸よりも吸収糸(後述するPDOなど)が発展を遂げた.また,内出血などを最小限に抑えながら低侵襲にリフトアップ効果をもたらすことができる,カニューレにコグ(棘)付きのスレッドを用いたフローティングタイプのスレッド処置が主流となった.十数年前は筋膜に縫合するスレッドリフトが主流であったが,それらは時代のトレンドからは外れ,より臨床的に簡便で安全であり,シンプルな治療が主流になってきている.
新刊
Bella Pelle Vol.11 No.2 26-29, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
Feature Articles 特集論文 3.HIFUの効果と限界
畑 真貴 / 土屋 沙緒
HIFU(ハイフ)とは,高密度焦点式超音波「high intensity focused ultrasound」の頭文字を取った略称であり,「切らないたるみ治療」として,美容医療の世界で広く用いられている.HIFUの研究開発の歴史は古く,1950年代に米国イリノイ大学教授のFryらによって臨床レベルのHIFU機器が開発され,1990年代には経直腸的前立腺治療装置として臨床的実用化が始まった.美容医療用機器としては,2004年に米国ウルセラ社によってウルセラ®システムが開発されたのを皮切りに,広く美容業界で使用されるようになった.
新刊
Bella Pelle Vol.11 No.2 22-25, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
Feature Articles 特集論文 2.高周波治療機器の効果と限界─立体構造構築という非手術たるみ治療の現在地
衣原 公美子
顔面のたるみ治療は,歴史的に牽引を中心に発展してきた.フェイスリフト手術は外科的に組織を再配置し,スレッドリフトの普及は牽引による改善が患者にわかりやすい即時効果をもたらす.しかし,顔面老化の解剖理解が進むにつれ,たるみは単なる位置変化ではなく,皮膚,脂肪,表在性筋膜系(superficial musculoaponeurotic system;SMAS),さらには皮下に広がる線維性支持ネットワークの質的低下として捉えられるようになった.高周波(radiofrequency;RF)治療は,この「支持構造の質」に直接介入できる非手術治療として発展してきた.本稿では,高周波治療機器の効果と限界を整理し,スレッドリフトおよびフェイスリフトとは異なる立体構造修復アプローチとしての位置付けを明らかにする.
新刊
Bella Pelle Vol.11 No.2 16-21, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
Feature Articles 特集論文 1.たるみの画像診断学的評価
奥田 逸子
近年,高度に発展した コンピュータ断層撮影(computed tomography;CT)および 磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging;MRI)などの医用画像診断装置が日常診療に広く用いられている.とくに多列検出器を備えた多検出器コンピュータ断層撮影(multi-detector computed tomography;MDCT)は,全身のボリュームデータを迅速かつ高精細に取得することが可能であり,体表および体内構造を三次元的に描出し得る技術としてさまざまな医療分野で活用されている.
新刊
Bella Pelle Vol.11 No.2 8-14, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
Round Table Discussion 座談会 たるみ治療の今と未来
川島 眞 / 佐藤 大介 / 福澤 見菜子 / 宮田 成章
たるみは,美容医療で常に患者ニーズが高い愁訴の1つである.おもな治療に,注入療法,機器による治療,スレッドリフトがあり,外科手術のフェイスリフトも行われている.たるみが加齢による現象である以上,治療後も再発リスクは避けられない.たるみ治療の効果を維持し,予防するためには,各治療の特長と限界を知り,定期的なメンテナンスを欠かさないことが重要である.本座談会では,「たるみ治療の今と未来」をテーマに,たるみ治療の現状と将来展望についてお話しいただいた.
新刊
ESPOIR Vol.9 No.1 29-31, 2026より
シリーズコラム 前立腺癌治療とAIの活用
第1回 医療全般に関して
松本 大海 / 小林 和馬
本シリーズコラム「前立腺癌治療とAIの活用」の第1回となる今回は,前立腺癌領域にとどまらず,医療全般における人工知能(artificial intelligence:AI)の応用とその意義について概説する。
新刊
ESPOIR Vol.9 No.1 25-28, 2026より
TOPICS
久山町研究における前立腺癌の疫学
平 純一 / 二宮 利治 / 浜本 隆二
前立腺癌は世界的にみて男性で2番目に多い頻度でみられ,男性癌死因の第5位となっている。わが国においても前立腺癌患者数は増加傾向にあり,2021年の男性罹患数は第1位である。前立腺癌の年齢調整罹患率は近年やや頭打ちになってはいるものの,過去20年で約3倍に増加している。この増加傾向は,高齢化や食習慣の西洋化といった危険因子の変化に起因すると考えられているが,前立腺特異抗原(PSA)によるスクリーニング検査の普及やMRIをはじめとする画像診断技術の向上により,従来は検出されなかった前立腺癌が診断されるようになった結果,統計学的に増加している,いわゆる「検出バイアス」が近年の前立腺癌増加の一因となっている可能性も否定できない。
新刊
ESPOIR Vol.9 No.1 20-24, 2026より
TOPICS
前立腺癌における遺伝要因と個別化医療への応用 ―生殖細胞系列バリアントの臨床的意義―
笹川 甫 / 桃沢 幸秀
近年,がん診療において「遺伝情報」の重要性は高まりつつある。そのなかでも前立腺癌は,遺伝的要因が発症に大きく関与するがんとして注目されている。次世代シークエンサーの実用化に伴う遺伝子解析技術の急速な進歩により,疾患の発症リスクや悪性度,治療反応性に遺伝的要因が深く関与していることが明らかになり,個別化医療の実践に不可欠な要素となってきている。本稿では,前立腺癌と遺伝的要因についての現状とがん診療への応用について概説する。
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