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脳卒中の治療技術

ワルファリン抵抗性患者の治療

矢坂正弘

脳と循環 Vol.13 No.1, 67-71, 2008

「はじめに」ワルファリン抵抗性とは, 大量に投与してもワルファリンに対する治療効果が現れにくい状態を意味し, ワルファリン耐性やワルファリンレジスタンスとも呼ばれる. さまざまな原因を包含する場合を広義のワルファリン抵抗性, 先天的・遺伝的要因によるものに限局する場合を狭義のワルファリン抵抗性と呼ぶ. 本稿では, ワルファリン抵抗性の原因やこれまでの報告, および治療方針について概説する. ワルファリンの性質と作用機序 一般名はワルファリンカリウム(warfarin potassium), 化学名はmonopotassium(RS)-2-oxo-3-(3-oxo-1-phenylbutyl)-chromen-4-olate, 分子式はC19H15KO4, 分子量が346.42である. 白色の結晶性の粉末で, 無味無臭, 水やエタノールに溶けやすく, 光で変色するため保存するときは遮光する. 光学異性体の等量混合物(ラセミ体)の製剤として市販され, 抗凝固作用はS体のほうがR体より3~5倍強い. わが国ではエーザイ株式会社と田辺三菱製薬株式会社から販売され, 前者が1mg, 0.5mg, 5mgの製剤を, 後者は1mg, 0.5mgおよび2mg製剤を取り揃えている.

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