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脳卒中外科の最先端

破裂脳動脈瘤の治療選択

塩川芳昭

脳と循環 Vol.13 No.1, 41-43, 2008

本論文は, 破裂脳動脈瘤の治療選択についてその背景を述べ, 治療選択に影響を与える因子をまとめ, 現時点における合理的な治療選択の考え方を開頭術優位の立場から総括した. 背景 血管内治療の台頭により, 現在の脳神経外科は破裂脳動脈瘤に対して2つの治療手技を有する状況となった. 脳動脈瘤クリッピング術が半世紀近い歴史を有しているのに対して, コイル塞栓術が開発されたのは約10年前に過ぎず, 現在なおその根治性に限界があることは一般に知られた事実である. しかしながら, 2002年に主として欧州で行われた破裂脳動脈瘤のprospective randomized studyであるInternational Subarachnoid Aneurysm Trial(ISAT)が発表され1)2), 症例を選択すれば血管内治療に優位性のあることが示された3). ISAT発表直後, 一部マスコミが結論の得られていない治療法の優劣を断定的に報道したことにより医療現場に少なからぬ混乱が生じたため, 日本脳神経外科学会はホームページ上で, くも膜下出血(SAH)の治療はガイドラインの勧告に従って行われるべきであるという旨の声明を公表した4).

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