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腫瘍をめぐるQ&A

Question EMTについて,最近の研究を教えてください

横堀武彦三森功士岩槻政晃田中文明桑野博行森正樹

Surgery Frontier Vol.16 No.4, 101-105, 2009

「Answer」「はじめに」epithelial mesenchymal transition (EMT)は胚形成, 創傷治癒過程など正常組織で重要な働きをしているが, 近年癌細胞におけるEMTが腫瘍の遊走能, 浸潤能, アポトーシス耐性などに影響を与えることが明らかとなった. EMT誘導細胞は3つの特徴をもっており, (1)細胞骨格の再構築を受けることで上皮細胞の極性, 細胞接着を喪失, (2)E-cadherinなどの上皮マーカーの発現低下, Vimentin, N-cadherin, FN1などの間葉マーカー発現亢進, (3)遊走能, 浸潤能の亢進を呈する1). それらの性質によりEMTは癌細胞の浸潤, 転移に関与することから癌制御機構のひとつとして注目されている. また最近, EMT細胞は幹細胞の性質を有するという報告もなされており, 癌細胞のEMTを制御することは転移, 再発に関与する癌幹細胞の制御も可能にすると考えられている2).

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