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細胞死をめぐる最近のトピックス

Ⅰ.細胞死の特徴 免疫療法後の細胞死

和田尚川田純司藤原進一宮田博志山﨑誠森正樹土岐祐一郎

Surgery Frontier Vol.16 No.4, 40-44, 2009

「Summary」細胞傷害性T細胞(CTL)はパーフォリンやグランザイム, Fas経路を介して標的細胞の細胞死を引き起こす. 免疫療法の中でも癌ワクチン療法は, 抗原特異的CTLを誘導することにより抗腫瘍効果を期待する. われわれは癌精巣抗原NY-ESO-1を用いた癌ワクチン臨床試験を行い, 限定的ではあるが一部に良好な臨床効果を得た. ほとんどの症例で末梢血中にNY-ESO-1特異的反応性T細胞の誘導を確認し, 食道癌症例では組織学的に腫瘍細胞の変性を認めた. 悪性黒色腫の一例では, ワクチン投与により皮膚転移部に炎症反応の後に水疱形成を認めた. 同部の腫瘍組織を用いたTUNEL染色では, 腫瘍細胞の核が高頻度に染色された. 癌ワクチン臨床試験においては, 投与抗原特異的免疫反応の誘導と臨床効果の関係を厳密に証明することは困難な場合が多い. 経時的な腫瘍細胞の細胞死の判定により, 臨床効果を発揮するメカニズムの解析が可能になる.

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