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知っておきたい悪性中皮腫

中皮腫の血液診断

樋野興夫

Surgery Frontier Vol.15 No.2, 24-27, 2008

Summary (1)アスベスト中皮腫の「発症前・早期診断」は目下の急務である. (2)アスベスト中皮腫問題は, 研究を含め, 政治なり行政なりが責任をもって取り組むべき重要な課題である. (3)アスベスト中皮腫の「発症前・早期診断」は21世紀環境立国戦略「公害克服の経験と智慧を生かした国際協力」に向けたアジア地域への一皮むけた国際貢献となるだろう. (4)環境発癌は先楽後憂ではなく, 先憂後楽の姿勢が大切である. 「はじめに」1995年の阪神・淡路大震災における解体作業が原因で中皮腫が発生したという最近の報道は, 曝露期間の短さの点からも事態は深刻である. 2005年6月の, いわゆる「クボタショック」以来, アスベストを原因とする中皮腫の発症は大きな社会問題となっている. 有効な治療法も確立されていない点に病気としての悲劇性がある. 過去のアスベストの使用状況を考えれば曝露者数は極めて大きく, 今後中皮腫患者の増加が懸念されており, リスクの高いグループを対象とする検診体制の確立が急務である.

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