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DIC―新しい診断基準とトピックス―

Ⅱ.DICの治療とそのトピックス 「感染症に伴うDICの治療ガイドライン」について

真弓俊彦和田英夫

Surgery Frontier Vol.14 No.3, 25-28, 2007

DICは急性期に適切な対処が必要であり, 一端DICを発症すると35.6~42.4%の死亡率が報告されている. また, 感染症に起因するDICは, 白血病や悪性腫瘍, 産科的DICとは病態が異なり, 線溶よりも凝固が著明に亢進し, 出血を来たすことは稀なものの, 微小血栓に伴う臓器障害を生じる. 一方, DICに対する種々の治療法の客観的な評価はなされておらず, 診療における標準化はなされていない. そのため, 日本血栓止血学会では, 2004年からDICにおける各種治療法の有用性をエビデンスに基づき評価するとともに, 現在のわが国の状況を加味して, 感染症に起因するDIC治療ガイドライン案を作成してきた. しかしながら, システマティックな検索では質の高い知見は非常に限られることが判明し, コンセンサスを形成するため会議を重ね, さらに多数の学会等での草案の公開, フィードバック作業を繰り返してきた. 現在, この草案は日本血栓止血学会理事会へ答申しており, 今後, 外部評価委員会へ図られた後, 公開発刊予定である. 本ガイドラインはDIC診療に関する初めてのガイドラインとなる. その影響の大きさと社会的責任の重さを常に考慮し検討を行ってきたが, 何より患者に対して最良の診療を提供することに役立つよう望むものである.

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