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腫瘍マーカー―遺伝子・分子・蛋白マーカーの活用―

食道癌の腫瘍マーカー

―食道扁平上皮癌の腫瘍マーカー―

村上雅彦牧田英俊佐藤篤澤谷哲央早稲田正博五藤哲大塚耕司加藤貴史草野満夫

Surgery Frontier Vol.13 No.4, 20-26, 2006

食道扁平上皮癌の腫瘍マーカーは, CEA, SCC, CYFRAである. これらのマーカーによる癌診断の補助, 進行癌の治療モニター, 予後, 再発の予測などの検討はいくつかなされているが, 各々が食道癌の腫瘍マーカーとして特異1生が高く, 単独に使用しても臨床的に極めて有用であるとは言い難い. われわれは, 術後経時的に3種類の腫瘍マーカー(CEA, SCC, CYFRA)を測定した食道扁平上皮癌患者55例を対象に, 術後再発とマーカーの推移を検討した. SCCは, 早期再発診断の指標として, 最も信頼性の高いマーカーと考えられる. CYFRA21-1は, 術前陽性率が, 病理学的進行度, 深達度と有意な相関関係があり, 予後の面でも陽性例は有意に予後が悪かった. 3種のマーカーによるcombination assayは食道扁平上皮癌のスクリーニングとしての有用性は高いと考えられる. 術後経過中における, SCC, CYFRA同時陽性化は, リンパ節再発の予測因子となりうる. 術後経過中におけるマーカーの複数陽性化は, 画像診断より早期の再発予測因子となり, 陽性マーカー数が多いほど再発予測率は高いと考えられる.

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