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侵襲をめぐるQ&A

(炎症性細胞4 白血球)Q 好中球,リンパ球,マクロファージなどの白血球亜分画はそれぞれSIRSの発症にどのように関係しているのですか?

西田俊朗

Surgery Frontier Vol.13 No.3, 91-93, 2006

はじめに 白血球は体内に細菌やウイルス等の微生物が進入した場合だけでなく, 手術や熱傷あるいは外傷などで自分自身の組織が傷害された場合も, 生体反応を起こし防御と修復を担当する最も重要な細胞群である. これらの細胞群の多くは初期には微生物進入部位や生体傷害部位に集まり, 局所の炎症を起こす. 局所の炎症は臨床的には発赤, 熱感, 腫脹, 疼痛の「炎症の四徴候」を引き起こす(これに機能障害を加え「炎症の五徴候」という). 局所で産生されたサイトカインやケモカイン等のメディエータや局所で活性化された白血球自身が全身に漏れ出すと, 炎症は全身に波及し, 全身性の炎症反応(発熱, 頻脈, 過呼吸等)を引き起こす. 微生物が全身性に(血液内に)進入した場合や大きな生体組織傷害(重度の熱傷や外科手術術後等)には初期から全身性の生体反応が起こる. このような全身性炎症反応が強く起こり一定の選択基準を満たした状態が全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome:SIRS)である.

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