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癌ワクチン療法の現状と展望

エピトープペプチドワクチンの抗腫瘍効果

―アポトーシス誘導性抗erbB-2抗体CH401エピトープペプチド―

三朝博仁亀谷美恵幕内博康

Surgery Frontier Vol.13 No.3, 40-43, 2006

近年, 外科手術, 化学療法, 放射線療法に加え, 悪性腫瘍に対する新たな治療戦略のひとつとして免疫学的な手法が注目されている. 悪性腫瘍に対する免疫学的な治療のひとつである抗体の受動免疫療法は, すでに臨床応用されており, 保険適用もある確立された方法であるが, その問題点も明らかになりつつある. 札幌医科大学のグループはHer-2分子を標的とし, トラスツズマブに比べて殺細胞作用のより顕著な新たなアポトーシス誘導性抗体CH401を作製し, 報告した1). 筆者らは, 抗腫瘍効果をもつ特異的抗体を生体内で誘導すべく, このCH401抗体の抗原決定基, エピトープを確定し, さらにこのエピトープペプチドに対する特異的IgG抗体がBALB/cマウスで誘導されることを確認した. さらに, 担癌マウスにこのエピトープペプチドを投与することにより, 特異的抗体産生とともに抗腫瘍効果が得られることが明らかとなった. 現在, エピトープペプチドによる抗腫瘍効果について, さらに詳細な検討を行っている.

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