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癌ワクチン療法の現状と展望

がん・精巣抗原NY-ESO-1蛋白・癌ワクチン

和田尚土岐祐一郎門田守人珠玖洋上中明子中山睿一

Surgery Frontier Vol.13 No.3, 35-39, 2006

SEREX法により同定された腫瘍特異抗原NY-ESO-1は, 種々の癌腫に発現するが正常組織では精巣以外には発現しない癌精巣抗原に属する抗原である. NY-ESO-1抗原ペプチドを用いた癌ワクチン療法は, 欧米のいくつかの施設で臨床試験が行われ, 解析が進んでいる. NY-ESO-1特異的CD8およびCD4 T細胞の誘導がしばしば認められ, 抗腫瘍効果の明らかな症例もみられた. しかし, 効果は十分とはいえず, NY-ESO-1抗原による癌ワクチン療法は, 依然, 効率のよりよい方法が模索されている. そこで, われわれは, ペプチドのかわりにNY-ESO-1蛋白を用いた癌ワクチンの臨床試験を進めている. NY-ESO-1蛋白は, 種々のHLAをもつあらゆる患者に適応し, CD4ヘルパー機能を有した多価ワクチンという性格をもつためである. 現在, 11症例が参加している. 副作用および特異的免疫反応を第一目的とし, 臨床効果を第二目的としており, 結果については現在解析中である.

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