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こころと排尿障害

うつと排尿障害

榊原隆次伊藤敬志清水栄司内山智之服部孝道

排尿障害プラクティス Vol.15 No.4, 42-48, 2007

うつ病/うつ状態の身体症状として, 体重減少, 不眠, リビドーの低下などがある. さらに, 排尿障害がうつ病患者の約2~3割にみられ, その頻度は, パーキンソン病における約5~6割と比べると少ないが, 健常対照よりも多くみられた. 排尿障害の内容は過活動膀胱(OAB)が多いが, 排尿困難もみられた. OABの中では尿失禁よりも夜間頻尿が多くみられた. うつ病を含めた心因性排尿障害のウロダイナミクスでは, OABの機序として膀胱知覚過敏が比較的多くみられた. うつ病の病態として脳内セロトニン欠乏などが知られており, これらの脳の機能変化がOABを来している可能性も考えられる. OABの原因として, 神経疾患のみならず, うつ病を含めた精神疾患が注目される. 「はじめに」うつ病/うつ状態の身体症状として, 食思不振・体重減少1), 不眠・睡眠過多2), 軽度の頻脈, リビドーの低下・勃起障害3,4), 便秘5)がしばしばみられる. さらに最近, うつ病/うつ状態と排尿障害, 特に尿失禁との関連が知られるようになった3,6-8). 本稿では, うつ病における排尿障害の頻度, ウロダイナミクス所見, および病態機序について述べる.

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