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国際尿失禁会議からの報告2 第10回 便失禁の外科的療法

排尿障害プラクティス Vol.15 No.3, 82-92, 2007

「はじめに」国際失禁会議(lnternational Consultation on Incontinence : ICI)は, 国際泌尿器疾患会議の一つとしての位置づけから, 第1回(1998年, モナコ)ではその対象は尿失禁のみであった. しかし, 排尿と排便は排泄という共通の生理現象として密接に関連し, また尿失禁と便失禁の両症状を有する患者も多いことから, 第2回(2001年, パリ)から便失禁も検討対象となり, 「便失禁」の分科会が一つだけではあるが加えられた. 今回の第3回(2004年, モナコ)ではさらに発展し, 便失禁を治療の観点から「Conservative and Pharmacological Management of Faecal Incontinence in Adults」と「Surgery for Faecal Incontinence」の二つの分科会に分け, 便失禁に対する保存的療法と外科的療法に関する知見を吟味して, 各治療法のエビデンスレベルと推奨度を決定した. 筆者は外科的療法の分科会の一員として本会議に参加する機会を与えられ, Dr Madof RD(University of Minnesota Medical School, USA)を委員長として, Dr Pemberton JH(Mayo Clinic, USA)とDr Laurberg S(Aarhus University Hospital, Denmark)と共に便失禁に対する外科的療法を検討した.

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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

連載 学会レポート