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高齢者の排尿障害の病態と対策

前立腺肥大症におけるLUTS,OAB

―特にTURPにより改善がみられない場合の対策―

武井実根雄

排尿障害プラクティス Vol.14 No.4, 15-22, 2007

前立腺肥大症は高齢男性における排尿障害のなかでも最も代表的な疾患といえるが, その背景にある病態は必ずしも単純ではない. 排尿困難, 尿勢低下, 頻尿, 夜間頻尿, 残尿感など前立腺肥大症に特徴的な自覚症状と考えられてきたが, 現在ではこれらの下部尿路機能障害によって起こる症状をすべてLUTS(lower urinary tract symptoms:下部尿路症状)と総称することになった. また, 尿意切迫感はOAB(overactive bladder:過活動膀胱)として新たに定義された. いずれにしてもLUTS, OABともに前立腺肥大症の自覚症状であり, TURPにてもこれらの自覚症状が改善しない場合があることは, 広く認識されている. 自覚的な効果が少ないのは閉塞軽度の例と排尿筋過活動や排尿筋低活動など認める例であり, pressure-flow studyを用いれば確認できるが, 一般診療にて得られる所見からどう予測するかも重要である. 気をつけるべき症例は前立腺が小さく, 蓄尿症状が主の症例である. 「はじめに」高齢男性の排尿障害を考える場合, 最も代表的な疾患が前立腺肥大症といえるが, 長い間常識と考えられてきたことが実は間違っていたり, 再検討を要する点も少なくないことがわかってきた.

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