前立腺肥大症の治療の再検討
前立腺肥大症治療によるOABの改善効果
排尿障害プラクティス Vol.14 No.2, 20-26, 2006
前立腺肥大症の約半数に過活動膀胱が合併する. 前立腺肥大症に対する初期治療の主体であるα1ブロッカーにより過活動膀胱の症状が有意に改善することが報告されているが, 過活動膀胱の症状が改善しない症例も少なくない. このような場合には, 残尿に留意しつつ抗ムスカリン薬の併用を考慮するのが一般的であるが, 前立腺肥大症に伴う過活動膀胱に対する抗ムスカリン薬の単独使用の有用性, 安全性も報告されつつあり, 今後のさらなる臨床研究が望まれる. TURPに代表される手術療法による過活動膀胱の改善効果は, 排尿筋過活動の有無を含め, もともと術前に膀胱機能異常の合併があるかどうかに影響される.
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