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J-LITを総括する

喫煙と冠動脈イベント

藤井崇史松﨑益德

The Lipid Vol.18 No.2, 73-78, 2007

喫煙が冠動脈イベントを増加させることは以前から諸外国より指摘されてきたが, わが国において客観的に立証されたエビデンスに基づいた報告は少ない. 狭心症, 心筋梗塞, 脳梗塞, 脳出血を予防するのに, 生活習慣の改善や薬物治療の重要性が指摘され, 臨床の場でも実践されている. しかし, どの危険因子の改善が, どれくらいの効果があるかということを, 意識して治療している医師は少ない. 禁煙は, 降圧療法, 血糖コントロール, 運動習慣, 高脂血症の治療よりもずっと高い効果があることが, 日本では十分に理解されていない. 今回, J-LIT試験で日本人の冠動脈イベントの発生においても他の危険因子と同様, またはそれ以上に喫煙が悪影響を与えていることが証明された. 現在の医療現場での禁煙指導は十分とはいえず, 今後は受動喫煙も含めて, 一次予防, 二次予防のいずれにおいても禁煙の重要性を診療の場でより強く指導する必要がある.

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