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糖尿病の初期治療

初期軽症糖尿病治療薬の選択の目安 (1)インスリン非分泌系薬―チアゾリジン薬

戸邉一之門脇孝

Diabetes Frontier Vol.17 No.6, 765-771, 2006

「はじめに」高脂肪食および運動不足などのライフスタイルの変化に伴い, 肥満およびインスリン抵抗性に伴う糖尿病, 高脂血症, 高血圧などの動脈硬化危険因子を複数有する, いわゆるメタボリックシンドローム型の2型糖尿病患者の数が増えている. 虚血性心疾患, 閉塞性動脈硬化症, 脳血管障害などの動脈硬化性疾患の発症予防が急務であり, チアゾリジン誘導体はインスリン抵抗性を改善し, 血糖値を降下させるばかりでなく, 動脈硬化危険因子を改善する薬剤の開発として登場してきた. 2005年9月PROactiveにおいてチアゾリジン誘導体が大血管障害を抑制する効果があることが証明された(図1)1). すなわち, すでに大血管障害の既往を有する, 再発の可能性が高い2型糖尿病患者において, チアゾリジン誘導体が心血管イベント発症の抑制効果を示すことが示された. すなわち, 総死亡, 非致死心筋梗塞脳卒中を3年で16%減少させたという. また, 脳卒中のサブ解析Strokeでは, チアゾリジン誘導体投与により脳卒中の再発が47%抑制(NNT=22)されたという. 同時に, インスリン導入までの期間を約53%低下(3年間)させ, インスリン抵抗性と抗動脈硬化作用を併せ持つ薬剤であることが確認された.

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