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Year in Review―小児科編

小児気管支喘息とRSウイルス

井上祐三朗下条直樹

喘息 Vol.21 No.1, 21-25, 2008

「Summary」Respiratory syncytial virus(RSV)細気管支炎は, コホート研究や抗RSV抗体による介入試験の結果から, 気管支喘息の発症寄与因子と考えられている. RSV細気管支炎発症に関与する遺伝因子, 環境因子は人種や地域により異なると考えられ, わが国独自の解析が必要である. RSV細気管支炎に対してのステロイド薬投与は, 症状およびその後の反復性喘鳴の発症を抑制しない. 一方, ロイコトリエン受容体拮抗薬はRSV細気管支炎の症状を改善することから, 反復性喘鳴および気管支喘息の発症を抑制する早期介入となることが期待されている. 「はじめに」Respiratory syncytial virus(RSV)は乳幼児期の代表的な気道感染ウイルスであり, 1歳までに約70%の児, 2歳までにほぼすべての児がRSVに感染することが知られている1). RSVに感染した児の多くは上気道炎を呈するのみであるが, 一部は急性細気管支炎などの喘鳴を伴う下気道感染症へと進行し, さらにその約半数以上の児が下気道感染症罹患後に気道過敏性の亢進が持続して喘鳴を反復する2).

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