<< 一覧に戻る

印象に残る喘息症例

―小児科編―

堀内康生

喘息 Vol.20 No.3, 92-93, 2007

小児の喘息はアトピー型が圧倒的に多く, 重症例は乳児期から, いわゆるアレルギーマーチの経過をたどる例も多い. 気管支喘息の病態として, 一時期, 慢性好酸球性炎症が提唱されていたが, 最近はTh1/Th2のアンバランスによりTh2優位の状態が起こり, 発作をくり返す過程で気道リモデリングを起こして症状を増悪させる転帰をとる例のあることが報告されている. したがって, 治療目標は慢性の炎症を消腿させることと気道の過敏性を低下させることを目的にした生活指導を行うことになる. 患者は6歳6ヵ月の女児で, 最初の発作は4歳, アレルギー性鼻炎の合併があり, 頻回に深夜の咳とmorning dipをくり返すことで受診した. 型通りの検査を進めたが, 免疫グロブリン(Ig)E値12.7U/mLと低値で, 種々の吸入性アレルゲンの検査でも特異アレルゲンは検出できなかった. 末梢血の好酸球(Eo)3.9%, 好中球(Neu)53.2%で, 他の検査値も異常所見を認めなかった. 発作の誘因としては, 気候・気温の変化, 冷気の吸入, 煙の吸入, 低気圧, 特に台風や雷により発作が必発するとのことであった.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る