印象に残る喘息症例
―小児科編―
喘息 Vol.20 No.2, 80-81, 2007
私は, 1981年から約20年間, 喘息・アレルギー性疾患専門病院(旧横浜市アレルギーセンター)に勤務し, 特に重症・難治性喘息児の長期入院療法に携わり, 2001年にすぐろこどもクリニック小児科・アレルギー科を開業した. 本稿のテーマ「印象に残る喘息症例」については, 1994年に経験した男児例を, 論文「山崎扶佐江, 勝呂宏:致死的大発作を起こし救命し得た思春期喘息の2症例について. アレルギーの領域 3:1311-1314, 1996」の引用とその当時を思い浮かべながら紹介する. 患者は13歳(1994年当時)男児. 1歳4カ月時に喘息と診断され, 某大学病院に1歳代に2回発作入院した. その後も同院にて治療を受けていたが, 11歳頃より発作入院が年6回と増加したため, 1993年10月に某長期入院施設を紹介され入院となった. その施設の学年制限を超えたため小学校を卒業とともに退院し, 再び大学病院に転院した. しかし, 外泊の度に小~中発作があり, 入院が長期化したため, 1994年6月に長期入院療法目的で旧横浜市小児アレルギーセンターを紹介され入院となった.
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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。