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介護予防とリハビリテーション

褥瘡の予防と治療

飯坂真司真田弘美

THE BONE Vol.22 No.4, 75-79, 2008

わが国では深い褥瘡をもつ患者の割合が高く, 褥瘡はわが国の医療において重大な問題となっている. 2006年の診療報酬改定では, 褥瘡ハイリスク患者ケア加算が新設され, 褥瘡が医療の質を問うquality indicatorとして重要視されている. 本稿では, 褥瘡の予防と治療についてまとめた. 褥瘡の発生には, 圧迫, ずれ, 失禁, 栄養不良などの多くの危険因子が関連している. 圧再分配の方法としては体位変換と体圧分散寝具の使用があげられる. 失禁により皮膚バリア機能が低下した患者に対しては, 撥水性オイルなどを用いたスキンケアにより褥瘡発生を予防する. また, エネルギーと蛋白質の増加によって褥瘡発生が有意に減少する. 褥瘡のアセスメントには, 日本褥瘡学会により提唱されたDESIGNツールが広く用いられている. DESIGNは各々の頭文字が, 深さ, 浸出液, 大きさ, 炎症・感染, 肉芽組織, 壊死組織, およびポケットを意味する. DESIGNは簡便に褥瘡の状態を評価でき, 「重症である大文字を小文字に改善する」という明確な治療方針を提供する. この治療概念に基づいて, 日本褥瘡学会はガイドラインを作成した. 褥瘡はまず「深さ」によって分類され, 「壊死組織」, 「肉芽組織」, および「大きさ」の優先度で治療される. 「炎症・感染」「浸出液」「ポケット」が大文字の場合には, 感染コントロール, 浸出液コントロール, ポケットの解消が必要となる.

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