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腰痛;病因・病態からの整理とその治療

腰痛に対する新たな薬物療法

大鳥精司高橋和久守屋秀繁田口奈津子

Pharma Medica Vol.25 No.7, 57-61, 2007

「はじめに」米国では2,500万人以上が腰痛を訴えており, 年間1,000億ドル以上の医療費が腰痛治療に費やされている. 腰痛の生涯罹患率は85%と報告され, 本邦の厚生労働省の報告においても, 腰痛は男性1位, 女性2位にランクされる国民愁訴である. 腰痛は病因を確定できない非特異的腰痛が85%を占めると報告されている. このような腰痛は, ぎっくり腰, 筋膜性, 椎間板性, 椎間関節性, 神経根性などが含まれる. 腰痛への薬物療法に関する論文は多いが, 十分なエビデンスに耐えうるものは少ない. 特異的腰痛, 非特異的腰痛, 急性腰痛, 慢性腰痛はそれぞれ発症機序や治療方針が異なるが, それを同一で論じられることも多い. 本稿では, 最近使用されている薬物療法について述べたい. 「I. 腰痛の発症機序」腰痛の生理学的, 解剖学的研究が遅れているのは動物モデルが作製できない点にある. 前述したように, 椎間板, 椎間関節, 筋膜, 神経根は腰痛の発生源であろうが, どのような機序で疼痛が増強されているかの解明はほとんど行われていない.

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