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肝癌up to date

治療 分子標的治療(遺伝子治療)

中本安成金子周一

Pharma Medica Vol.25 No.6, 69-73, 2007

「はじめに」B型, C型慢性肝炎を背景とする肝細胞癌(肝癌)に対する局所療法として手術療法および経皮的ラジオ波焼灼療法が行われて高い治療成績が得られている. しかし, 多くの固形癌と異なり肝癌治療における問題点として, 根治的な局所療法の後に高率に再発するという特徴がある. この原因として, 肝臓の発癌ポテンシャルに関する研究1)から, B型, C型慢性肝炎ではウイルスの遺伝子産物の示す発癌活性に加えて, 宿主側因子として数十年に及ぶ持続性の炎症が肝臓全体の発癌率を著明に亢進していること(高癌化状態)が明らかになってきた2)-4). つまり, 非癌組織から高率に再発するために局所療法によって制御する治療法では限界があることが明らかになっている. そこで, われわれはこれまで遺伝子のもつ機能的特徴を利用して腫瘍細胞を治療する方法の開発に取り組んできた. この遺伝子のもつ機能を利用した治療法に関しては多くの基礎的, 前臨床的検討が進められているが, なかでも自殺遺伝子といわれる遺伝子産物が直接的に細胞を傷害する作用(殺細胞効果)を利用する方法が注目されてきた.

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