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不整脈治療の最新動向―薬物療法か非薬物療法か―

特発性心室頻拍

脇本博文沖重薫

Pharma Medica Vol.25 No.5, 35-39, 2007

「はじめに」器質的心疾患を伴わない特発性心室頻拍(idiopathic ventricular tachycardia:特発性VT)は, その代表的な起源として左右の心室流出路, 左室脚枝領域があげられる. それぞれのVTは特徴的な心電図波形を示し, その発生機序も起源により異なったものが推測されている. 本編ではこれらの代表的なVTに関し分類, 診断, 治療と非薬物治療に関し概説する. 「I. 分類」心室流出路を起源とするVTの心電図波形は, 右室流出路(right ventricular outflow tract;RVOT)起源VTは左脚ブロック下方軸, 移行帯をV3以下に認めることが多く(図1A), 臨床上最も頻度が高い. 左室流出路(left ventricular outflow tract;LVOT)起源VTは右脚ブロックあるいは左脚ブロック下方軸, 移行帯をV2以上に認めることが多い. これらの流出路を起源とするVTの発生機序は撃発活動, あるいは異常自動能といったリエントリー以外のものが推測されている1)-3). 左室脚枝領域を起源としたVTの代表的な心電図波形は右脚ブロック左軸偏位, 上方軸または北西軸(図1B, C)を示す. その病因・病態から特発性左室脚枝頻拍, ベラパミル感受性VTと呼ばれる.

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