Cancer-Immunological Topics
3 バイオマーカー①【大腸癌】MSI,dMMRを中心に
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- がん免疫療法 Cancer Immunotherapy Vol.3 No.1 45-47, 2019
- 著者名
- 坂東英明
- 記事体裁
- 連載 / 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / アレルギー・免疫 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 腫瘍内科
- 媒体
- がん免疫療法 Cancer Immunotherapy
細胞のDNA複製の際に生じる誤った塩基対合(ミスマッチ)を修復する働きをミスマッチ修復(mismatch repair:MMR)機構という.MMR蛋白(MLH1,MSH2,MSH6,PMS2)に異常がありその働きが欠損した状態をMMR機能欠損といい,その状況下ではDNA配列のエラーを修復できず,変異が蓄積され細胞のがん化が起こるとされている.MMR機能が欠損している腫瘍細胞では,ゲノムのなかに存在する1から数塩基の繰り返し配列(マイクロサテライト)が正常細胞とは異なる反復回数を示し,この現象をマイクロサイト不安定性(microsatellite instability:MSI)という.
遺伝性大腸癌の1つであるリンチ症候群は,先天的に上記のMMR蛋白をコードするMMR遺伝子(MLH1,MSH2,MSH6,PMS2遺伝子)に変異を有する常染色体優性遺伝性疾患であり,大腸癌をはじめ種々の発がんリスクが高くなる.MMR機能欠損の有無の検査では,リンチ症候群の90%以上が陽性となるため1),リンチ症候群のスクリーニング検査としても使用されているが,MMR機能欠損を認める大腸癌の多くはMMR遺伝子のプロモーター領域のメチル化により起こる,孤発性の大腸癌である2).
遺伝性大腸癌の1つであるリンチ症候群は,先天的に上記のMMR蛋白をコードするMMR遺伝子(MLH1,MSH2,MSH6,PMS2遺伝子)に変異を有する常染色体優性遺伝性疾患であり,大腸癌をはじめ種々の発がんリスクが高くなる.MMR機能欠損の有無の検査では,リンチ症候群の90%以上が陽性となるため1),リンチ症候群のスクリーニング検査としても使用されているが,MMR機能欠損を認める大腸癌の多くはMMR遺伝子のプロモーター領域のメチル化により起こる,孤発性の大腸癌である2).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
