SPECIAL ARTICLE(がん免疫療法 Cancer Immunotherapy)
頭頸部癌における診療連携
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- がん免疫療法 Cancer Immunotherapy Vol.3 No.1 20-23, 2019
- 著者名
- 清田 尚臣 / 土井久容 / 丹田雅明
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- アレルギー・免疫 / 癌 / その他
- 診療科目
- 腫瘍内科 / その他
- 媒体
- がん免疫療法 Cancer Immunotherapy
頭頸部癌の治療は,これまでも外科的治療・放射線治療・がん薬物療法を主軸に行われてきた.また,発声・嚥下・呼吸など患者の生活に密接した臓器機能に疾患も治療も大きく影響を与えるため,耳鼻咽喉/頭頸部外科医・歯科口腔外科医・腫瘍内科医・看護師・薬剤師など多くの職種がかかわる多職種医療の必要性が認識されている分野といえる.そのようななかで,近年では免疫チェックポイント阻害剤(immune check point inhibitors:ICPi)が,悪性黒色腫・非小細胞肺癌・尿路上皮癌・胃癌・ホジキンリンパ腫など多くの悪性腫瘍と同様に頭頸部癌でも有効性が示された1, 2).現時点では頭頸部癌では抗PD-1抗体であるニボルマブにおいて2017年3月24日に「再発又は転移を有する頭頸部癌」の適応が追加され臨床で使用されている.また,同じ抗PD-1抗体であるペムブロリズマブの頭頸部癌に対する有効性も示唆されている3,4)ほか,ICPi以外の薬剤や放射線治療などの併用療法が頭頸部癌を対象とした複数の臨床試験において検討されており,これらの結果次第ではますます臨床での使用頻度が増えることが予想される.さらにICPiは,これまでの抗悪性腫瘍薬とはまったく異なる作用機序を有しており,その特徴的な自己免疫疾患関連副作用(immune-related adverse events: irAEs)は,頻度は低いものの自己免疫的な機序により循環器・呼吸器・消化器・内分泌・神経/筋・血液など全身において合併症が生じるため,総合的かつ全身的な内科的管理の重要性が増している(図1)5).このため,頭頸部癌治療における診療連携は,施設間連携,施設内連携ともにさらに充実させる必要があるといえる.
本稿では診療連携の例として,日本臨床腫瘍学会が中心となり日本頭頸部外科学会および日本口腔外科学会との各学会間連携を基盤とした取り組みと,神戸大学医学部附属病院腫瘍センターにおける院内連携システム構築の取り組みについて解説する.
本稿では診療連携の例として,日本臨床腫瘍学会が中心となり日本頭頸部外科学会および日本口腔外科学会との各学会間連携を基盤とした取り組みと,神戸大学医学部附属病院腫瘍センターにおける院内連携システム構築の取り組みについて解説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
